Since 1987

子どもに、
本物の遊び場を。

IPAくまもとは1987年、「子どもたちにもっと自由に遊んでほしい」という思いから生まれた任意団体です。「自分の責任で自由に遊ぶ」をモットーに、冒険遊び場「おもしろ村」の開催や、移動式遊び場「おもしろかー」による出前活動を通じて、熊本の地域へ遊び場を届け続けています。

Origin

おもしろ村の誕生

1987年8月、光輪保育園園長・故山田星史氏と瑩光保育園園長・村本宗和氏が東京の研修会に参加した際のことです。「それよりもっと面白い場所がある」——二人は研修会を抜け出し、世田谷の羽根木プレーパークへと向かいました。子どもたちが汗と土にまみれながら自由に遊ぶ姿を目の当たりにした二人は、強い衝撃を受けました。

ほぼ同じころ、あゆみ保育園園長・故田中啓志氏も、IPA日本支部代表・大村璋子氏が朝日新聞に寄稿した記事を目にして強い関心を持っていました。田中氏は研修会担当の故門脇愛子氏(愛光幼児園園長)とともに大村璋子氏を熊本に招いて研修会を開催。続いて羽根木プレーパークの記録映画を市内数か所で上映し、大村璋子氏の夫で都市計画家・当時東北大学工学部教授であった大村虔一氏(IPA日本支部事務局長)を招いた囲む会なども重ねました。「勉強ばかりでなく、実際にやってみよう」——機運が高まり、翌1988年5月5日、熊本市柿原公園にて「第1回おもしろ村」が開催されました。

初代おもしろ村村長・村本宗和氏と、事務局として夫婦ともに活動を支えてくださった故田中啓志氏・故田中昭子氏(あゆみ保育園)を中心に、回を重ねるごとに仲間が増えていきました。保育関係者だけでなく大学教授・バーテンダー・一級建築士・印刷屋・木工家・専業主婦など、気づけば実にユニークな顔ぶれが揃っていました。開催前には山へ木を伐りに行き、いかだ用の竹を切り出すなどハードな準備作業をこなし、昼夜問わず集まれば酒を飲む、そんな人間くさい集団でした。

2021年、村本宗和氏から初瀬基樹(からたちこどもえん園長)へとバトンが渡り、2代目おもしろ村村長に就任。事務局も新体制に移行し、堂森宏一・西原明優・田原一樹のもと、活動を引き継いでいます。

2013年の第27回まで毎年夏休みに上江津湖公園で開催を続け、その後2年間の休会を経て、2015年からは秋に立田山野外保育センター「雑草の森」を舞台に新たな形で再スタート。コロナ禍での休会を挟みながら、2023年以降も秋の雑草の森での開催を続けています。初期メンバーの高齢化とともに準備のスタイルも変化し、より気軽に、より多くの人が関わりやすい形へと進化してきました。これまでの開催は30回以上を数えます。

第1回おもしろ村シンボルタワー

第1回おもしろ村(1988年・柿原公園)のシンボルタワー

熊本地震から、
10年。

2016年4月14日・16日、熊本地震が発生しました。最大震度7の地震は熊本各地に甚大な被害をもたらし、多くの人が避難所や仮設住宅での生活を余儀なくされました。

震災後、日本冒険遊び場づくり協会から「おもしろかー(プレーカー)」がIPAくまもとに寄贈されました。初代職業プレーリーダーである天野秀昭さん(日本冒険遊び場づくり協会)が自らハンドルを握り、東京から熊本まで運転して届けてくださいました。

2016年8月29日、河内からたち保育園(現・からたちこどもえん)にて贈呈式が行われ、その後おもしろかーは避難所・仮設住宅・災害復興イベントなど、熊本各地へと何度も出動し続けました。被災した子どもたちの傍らで、遊びを届け続けました。

あれから10年。私たちはこれからも、まちの中に遊び場を届け続けます。

仮設住宅での活動 仮設住宅へ向かうおもしろかー
仮設住宅での遊びの様子 子どもたちが集まる 集会所での室内遊び

おもしろかー、
熊本へ。

日本冒険遊び場づくり協会からIPAくまもとへ寄贈されたおもしろかーの贈呈式が、河内からたち保育園にて行われました。天野秀昭さんから村本宗和代表への手渡しにより、熊本での活動が始まりました。

贈呈式メンバー集合
ようこそくまもとへの看板 天野さんとの握手 子どもたちがおもしろかーを見つめる おもしろかー正面 子どもたちに説明する天野さん 贈呈式後の遊びの様子

団体概要

名称 IPAくまもと
設立 1987年(昭和62年)
形態 任意団体
モットー 「自分の責任で自由に遊ぶ」
目的 地域社会の中で子どもたちが自然や仲間と関わる遊びの大切さを伝える啓発活動・情報提供および冒険遊び場(プレーパーク)に関する事業の実践と普及。また、災害時の避難・仮設住宅地における子どもの遊び場の保障・確保を社会に啓発することも、私たちの大切な役割と考えています。
※熊本市の冒険遊び場(プレーパーク)に関する取り組みもご参照ください。
主な事業 冒険遊び場「おもしろ村」の企画・実施
「おもしろかー」を活用した遊び場の出前事業
子どもたちの遊びへの理解を深めるための啓発・広報活動
目的を同じくするグループとの交流事業
おもしろ村村長
(IPAくまもと代表)
初瀬基樹(からたちこどもえん園長)
事務局 堂森宏一(はけみや保育園園長)
西原明優(カトレア保育園園長)
田原一樹(琴平そらいろ保育園)
所在地 (事務局)熊本市北区高平3丁目35番28号 はけみや保育園内
連絡先 ipa.kumamoto@gmail.com
関連団体 特定非営利活動法人 日本冒険遊び場づくり協会
IPA Japan(子どもの遊ぶ権利のための国際協会 日本支部)
IPA World(International Play Association)

About IPA

IPAとは

IPA(International Play Association)は、「子どもの遊ぶ権利のための国際協会」の略称です。1961年にデンマークで設立され、子どもが遊ぶ権利を守ることを目的として世界各国に支部を持つ国際NGOです。国連子どもの権利条約第31条(遊びと余暇の権利)の普及・推進においても中心的な役割を果たしています。

日本ではIPA Japan(子どもの遊ぶ権利のための国際協会 日本支部)が活動しており、冒険遊び場づくりや遊ぶ権利の啓発に取り組んでいます。

IPAくまもとは1987年の設立当初からこの理念に共鳴し、「IPA」の名を冠して活動を続けてきました。現在、IPA Japanへの正式加盟はしていませんが、「子どもが自由に遊べる場をつくる」という志は、IPAが世界に広めようとしている精神と同じものだと考えています。